基礎練習

ロングトーンこそ柔軟性が必要 ートランペットの基礎練習について考えるー

トランペットのみならず、金管楽器、さらには木管楽器も含み、吹奏楽器の基本中の基本として挙げられるロングトーン。中学校や高校に指導に言って、「基礎練習は何をやっているの?」と聞くと必ず第一声目には『ロングトーンやってます』と返事が返ってきます。

が、実はボク、これまで個人練習で毎日一定時間を割いてロングトーンの練習をしてきませんでした。。。(あまり大きい声で言えませんが💦)

最近雑誌などのいくつかの記事や、本などを読んで、ロングトーンについて色々と分かった、というか気づいたことがあるので、忘備録も兼ねてまとめます♪ いまはロングトーンをとても肯定的にとらえていて、練習もしています!(あたりまえか😅)

 

なぜボクはロングトーン嫌いだったのか?

なぜロングトーンの練習をしないのか? もちろん高校時代や大学生時代に、やっぱりロングトーンの練習しなきゃいけないのかな~と一定期間練習したことはあります。

が、なにせキツイしバテちゃうのです💦

10分もやってたら口がバテバテ。今ロングトーンしてもそんな事ないですが、当時のボクはそんな感じでした😱

なのでストイックにロングトーンの練習したら、他の練習が良いコンディションで出来なくなってしまう。

結果、調子が上がらない

調子悪くなったというほどではないですが、ロングトーンで調子上がったな~という感覚にはならなかったです。

 

 

ロングトーンを練習する意味

ボクは、ロングトーンについてあまり深く考えずに、キツイし調子上がらないし、いいや~と、練習放棄してしまいました💦 が、ロングトーンを練習する意図はなんでしょう?

最近のボクの考えるロングトーン練習の目的は

  1. 音を揺らさずに真っ直ぐ伸ばせるようなスキルを身につける
  2. 自分の音色に耳を澄ます
  3. 息の流れを確認する

この3つです。今までボクは①の音を真っ直ぐ伸ばすということばかりを考えすぎて、うまくロングトーンの練習が出来ていなかったようです。

①よりもむしろ、②、③のほうがずっと大切!

自分の音色に耳を澄ませて、息の流れを確認していく。この作業をロングトーンで行っていくと、自然と音は揺れなくなってきます。音が揺れていても、気にせずに音色と息の流れに意識を持っていくことがとても大切です‼

 

ロングトーンの練習でおちいりがちな問題

ロングトーンの練習というと、どうしても昔のボクのように「音をまっすぐ、揺れずに伸ばす」ということにとらわれすぎて、体が固まってきてしまいます。それでもずっとロングトーンを続けていると、体に無理がかかって、バテてきてしまいます。

ラインホルト先生の言うように、トランペットを吹くということは『息の流れ、そしてポジション』の2つの事が大切です。ポジションとは、姿勢、舌、唇、マウスピースの当たる位置、実際に吹く時に意識する唇の位置、、、などの事。

ロングトーンをしているときも例外ではなく、息と様々なポジションのバランスで楽器が鳴ります。

息の流れやポジションを時間をかけてゆっくりと確認していく作業がロングトーンの練習ということになります

音をまっすぐ伸ばすことだけを考えていると、吹き始めにあまり良くないバランスだった場合、その崩れたバランスのままずっと音を伸ばし続ける事になってしまいます。バランスの悪いまま吹き続けてしまうと、無理が続いてバテてしまうわけです。

 

 

ウォームアップとロングトーン

一日のはじめから、全てがとても良いバランスで、バッチリ‼ ということは、中々ありません🤣 だからウォームアップが必要なわけですが、どのように調整していけばよいのでしょうか?

かの有名な、ハーバート・クラークやヴィンセント・チコヴィッツは、1音を長く伸ばすロングトーンは「危険」「意味がない」と否定的だったそうです。

チコヴィッツは1音を伸ばすのではなく、2つの隣り合った音を交互に吹く練習を「ロングトーン」と呼んだそうです。「ソ~ラ~ソ~ラ~ソラソラソ~」「ラ~シ~ラ~シ~ラシラシラ~」みたいな感じの練習です。

隣の音に移動するにはリラックスしていないと出来ないので、この練習で力を抜く事ができるそうです。

1日のはじめは、ただ長くロングトーンをするのではなく、隣り合った音との結びつきから、自分の心地よいバランスを見つけて、ある程度つかめてきたらゆっくりとロングトーンしてみるのも良いかもしれません✨

 

ロングトーンも柔軟性が必要

柔軟性の練習というと、リップスラーがまず思い浮かびますが、ロングトーンにもとても柔軟性が必要です。

これは、クリスチャン・スティーンストゥループさん著の『ティーチング・ブラス』を呼んで気が付きました。

彼は基本的に、息は吸えるだけ吸って、体に沢山空気を取り入れてから楽器を吹く事を推奨しています。

何故かと言うと、息を沢山体に取り入れることによって、自然と吐く息に圧力が加わるからです。通常の呼吸程度のブレスでなく、体に入るだけ息を入れると、息を吐く時に通常よりも高い圧力が得られます。これはトランペットを吹くとき、特に高温域でとても助けになります。

ところが、この自然に得られる圧力は、体に残ってる息が少なくなればなるほど低下していきます。その分自分の体で圧力を作り出さなければいけません。

また、呼気内の二酸化炭素濃度でも音程は変わっていきます。息を吸った直後の呼気内二酸化炭素濃度はそれほど高くないですが、時間がたつにつれ二酸化炭素の濃度は濃くなっていきます。

つまり、これらの刻一刻と変化していく環境に、柔軟に対応していかないと、音を真っ直ぐに伸ばせないということになります。ずっと同じ体の状態では、音は一定に保てないということです。

  1. 息を長く吐いていると、次第に圧力が低下するので、自ら圧力を作り出す必要がある
  2. 息を長く吐いていると、次第に二酸化炭素濃度が高くなり音程が変わる

ロングトーンをしているとき、音を真っ直ぐに伸ばしているときは、息や様々なポジションを柔軟に変えていき、音を一定に保っていたのです。

音をまっすぐ保つには、体も息を支えて一定に保たないと、と考えていたボクは、目からウロコでした~💦 特に二酸化炭素の話‼

 

まとめ

ロングトーンに対しての最近の考えをまとめてみました。

何のためのやるのか?という目的を少し変えて考えて見るだけで、同じ練習でも全く違って見えてきます。色々な考え方がありますし、ボクもこの先ロングトーンに対しての考え方が変わっていくかも。

いずれにしても、考えて練習するのは大切ですね♪