トランペットの話

ラインホルト ウォームアップ

ルツェルンフェスティバルオーケストラの公演で日本に来たラインホルト・フリードリヒ(Reinhold Friedrich)先生。10日、11日に新大久保のDACでマスタークラスを行いました。10日に聴講しに行って来ました。午前中のウォームアップクラス、とても勉強になったので、忘れないようにまとめます♪

 

ウォームアップの流れ

今回のウォームアップの流れはこんな感じです。留学中に一度基礎を見てもらった事がありましたが、その時も大体こんな感じでした。

 

  1. 呼吸の練習
  2. マウスピースでグリッサンド
  3. マウスピースの練習
  4. チコヴィッツ
  5. ベンディング

 

“Play With a Pro”というサイトにある先生の基礎練習動画も、大体同じ様な流れです。全編を見るには購入しないといけませんが、すごくオススメです。YouTubeに宣伝の動画があります!

 

 

 

楽器を吹く前に

楽器を吹く前に、呼吸練習とマウスピースでグリッサンドをするの言うのは、先生の日課だそうです。(上のリストの1,2)先生がルツェルン・フェスティバルのオーケストラで毎日その様にしてたら、先生と仲のよいトロンボーンのヨルゲンさんも全く同じ様な流れでしていたそうです‼️ 上手い人には共通点が多いのかも!

 

呼吸練習

トランペットはとてもエネルギーが必要な楽器なので、体全体を使って楽器を吹くことが大切。トランペットを吹く時のエネルギーは呼吸なので、毎日呼吸の練習をする事がとても重要です。

 

 

マウスピースの練習

グリッサンドの練習

まずはじめに、適当に自分の出しやすい音をグリッサンドで吹きます。スキーで雪とコンタクトを取っているように、唇とマウスピースが接しているところを感じて、滑らかになイメージで、バジングでサーフィンをする様に。

 

スタンプの6番をマウスピースで

有名なスタンプのエチュードの中の6番のエクササイズを使って、マウスピースのみで練習。全部ではなく飛ばしてやって、短い時間で高音まで練習します。この練習もグリッサンドの様に滑らかに練習します。

 

マウスピース練習で注意する事

マウスピースの持ち方

マウスピースは軽く持つ事。マウスピースがある程度自由に動く様に持つ事が大切。より柔軟に、音の高さが変わった時に、マウスピースの角度や位置が自然に変われる様に持ちます。

 

グリッサンドで練習

ティボーは一音一音しっかり音程を取らせたが、それだとテンションが高まってしまう。ウォームアップの時はリラックスして、音の繋がりを意識する事。

 

マウスピースの音色に満足できなかったら

下を使ってスタッカートをやってみる。下でタンギングすると、息がフォーカスされてきて、音色が良くなるポイントがわかる。

 

 

チコヴィッツのフロースタディー

呼吸練習、マウスピースの練習してをしたら、いよいよ楽器を吹いてのウォームアップ。とても有名なチコヴィッツのフロースタディです。

半音下がりながら音域を拡大していく、先生オリジナルのパターン。デモンストレーションでは、Bb管で実音のハイAbまで上がってました😅 毎日、低い音から高い音まで、自分の音域を全て使って練習すること。

 

 

スタンプのエクササイズでベンディング

ベンディングで音を下げる時は、下げた時に息の圧力が高まるように。舌をUの字の形にして少し下げる感じ👅  高い音を吹く時も、舌をUの字にしてるそうです。

先生がどんな風に舌を使っているのか、初めて知りました💦 下のポジションや形は、トランペットを吹く上で結構重要だとは思っていましたが、先生も色々と考えて吹いているんですね!

 

 

高い音を吹くときは、舌の先端を上にあげて、息のスピードをあげる。上の写真は、実際に息の速さを生徒さんに体験してもらっているところ。

 

ベンディングはバロック時代から重要なもの

ベンディングはバロック時代に書かれたアルテンブルクの教本にも重要なテケニックとして載っています。その時代からトランペットを操る重要なテクニックでした。ベンディングはトランペットを吹くのにとても大切なテクニックなので、練習する様に!

 

 

トランペットを吹く時に注意する事

姿勢

椅子の高さはとても重要。日本人は小さいから日本のホールの椅子で良いかもしれないが、先生は川崎のホールで吹いた時に椅子を5つも重ねて座ったそうです。全ては体がしっかりと使えて、息を吸えるようにするため

椅子に座る時でも、いつでも立てるような、アクティブな状態で。体が喋っている様に(body speaks)‼️

 

 

ノンアタック

ウォームアップの時は、ほとんどノンアタック。舌を使った発音も必要だが、ノンアタックで柔らかいフレーズがいつでも吹ける様に。シューマンの2番など。柔らかいフレーズにストレスわ感じなくなる様な練習。

 

 

メンタルの事

I here now. という意識が、トランペット吹きで重要なこと。

これは僕が留学中に、トランペットクラスで招いたメンタルトレーニングの講師が言っていたこと。少し立ち止まって、”I” “here” “now” と言ってみる。”他でもない自分”が、”ここ” に、”まさに今” 居るんだと感じること。 人によってこの3つのどれが重たく心に響くかは違うそう。演奏の前にこの3つを感じることがとても重要です。

 

 

アンブシュア

大切なのはマウスピースに触れている部分より内側。外の口角の筋肉は意識して力を入れる必要はない。 口角に力を入れたり、そこの筋肉をトレーニングする様なメソッドがあるが、それは全くの間違いです。

重要なのは、マウスピースの内側と唇が接する4点。口の形はこの部分を意識するだけで良い。

 

先生が書いた、アンブシュアで意識するポイント。口のはしに書かれている ❌ の”Ilanai”(要らない)は力を入れる必要がない部分。唇の真ん中に書いてある丸はマウスピースが当っているところ。黒い点で”Ilu”(要る)と書かれている四つのポイントが意識しなければいけに部分。

この話は僕も初めて聞いたので、かなり勉強になりました!その4点を意識するだけで、かなり楽に吹けます。特に高い音を吹いてる時など、結構違います!!オドロキ!

 

息を流す練習

音の変わり目で息の流れが止まってしまう生徒さんがいて、こんな練習をしました。

他人にピストンを押してもらい、ピストンを押すタイミングはテンポでなく、リズムは自由にやる。楽器を吹いて居る人は、どこで音が変わる(ピストンが押される)のかわからないので、ずっと息を出し続けなけれはいけなくなります。

この様に、ピストンを押さえている自分の右手は、他人が押してる様なイメージを持つこと。

「こんにちは、僕の右手。僕は君の事知らないんだ」

と右手に向って言ってました(笑)

 

 

まとめ|トランペットのに必要な2つの事

トランペットを吹くとは、力ではない。大切な事は、息の流れと、ポジション、この2つ。ポジションとは、体の位置や舌の位置、マウスピースの位置、意識をする位置の事。

 

息とポジション

 

この2つがトランペットに大切な事!

 

 

 

終わりに

今回2日間あったマスタークラスの初日しか行くことができませんでした。2日目の基礎講座では、1日目とはまた違ったエクササイズをするという事でした。2日目を聞けなくて残念。

 

 

カールスルーエに留学していた頃は、ソロやおケスタのレッスンが中心で、先生のトランペットのスキルついて勉強する機会があまりありませんでした。アシスタントの先生に基礎的な技術は教わっていたのですが、今回ラインホルト先生の、トランペットを吹く基礎的な技術の話を色々な聞けてとても勉強になりました!

先生の色々な話を聞いて、演奏するのを間近で見て、調子も上がりました〜〜♪

 

 

〈追記〉
2018年の基礎クラスのまとめ👇

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